
原題: Underworld: Blood Wars
2016年 アメリカ
監督: アンナ・フォースター
出演:
ケイト・ベッキンセール:セリーン
テオ・ジェームズ:デビッド
ララ・パルバー:セミーラ
トビアス・メンジーズ:マリウス
ジェームズ・フォークナー:カシウス
チャールズ・ダンス:トーマス
<シネマトゥデイ>
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人気アクション『アンダーワールド』のシリーズ第5弾。長老を殺して追われる身となったヴァンパイア族の女戦士セリーンが、宿敵のライカン族からまな娘を守ろうと立ち上がる。メガホンを取るのは、テレビシリーズ「クリミナル・マインド」などのアンナ・フォースター。シリーズを通してセリーンを演じてきたケイト・ベッキンセイルをはじめ、『ダイバージェント』シリーズなどのテオ・ジェームズ、テレビシリーズ「ダ・ヴィンチと禁断の謎」などのジェームズ・フォークナーらが結集。パワフルでセクシーなセリーヌの姿に目を奪われる。
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シリーズ第5弾で、『アンダーワールド 覚醒』(My Cinema File 1106)の続編。前作でマイケルとの間に娘イヴを生んだセリーンだが、娘のイヴとは別行動を取っている。万が一の時のことを考え、セリーンはイヴの居場所を知らない。一方、ヴァンパイア族と対立するライカン族は、新リーダー・マリウスの登場によって結束力を強め、勢いを増している。そしてイヴの血を求め、その居場所を探るためにセリーンを追う。冒頭は追い迫るライカンをセリーンが撃退するところから始まる。
セリーンの助太刀に現れたのはヴァンパイア族のデヴィッド。ライカン族はすぐに次の追手を差し伸べる。2人には心休まる場所もない。そんなセリーンとデヴィッドのところへ、ヴァンパイア族からの使者がやって来る。セリーンはヴァンパイア族の長老を殺した「お尋ね者」であるが、一方で処刑人としての腕前は抜きんでており、ライカン族の勢いにゆとりをなくしたヴァンパイア族は、滅びるよりもセリーンを許し代わりに処刑人を養成する教育係をやらせることを選択する。
ヴァンパイア族の長老会の議員たちの中では、セミラという女性ヴァンパイアが力を持ちつつある。これが不穏な空気を漂わせる。実はセミラもセリーンの「血」を狙っている。日の光の下でも消滅しない力を持つセリーンの血は、ヴァンパイアにとっては魅力だろう。そしてヴァンパイアは、相手の血を飲むとその記憶を得ることができる。そして実は、許されたと思っていたのはセミラの仕掛けた罠で、セリーンはセミラに捕らえられて血を取られてしまう。
前作では、人類も超人的なヴァンパイアとライカンに対抗してくるが、本作ではもっぱらセリーンとヴァンパイアとイヴの血を狙うライカンとの三つ巴戦となる。人類の名残は「紫外線弾」のみ。この弾丸で撃たれたヴァンパイアは、日の光を浴びた時と同様に焼失してしまう。再びヴァンパイアに追われる立場となったセリーンとデヴィッドは、ノルウェーにあるヴァルドーへと向かう。そこは北の魔女の一族が支配する地・・・
このシリーズの最大の魅力は何といってもケイト・ベッキンセールであるが、その魅力をいかんなく発揮。ライカンのリーダー・マリウスに苦戦しながらも、ヴァンパイア随一の実力者ぶりを見せてくれる。さらに今回は新たな能力を取得。美貌とアクションとどちらも堪能させてくれる。
今回は娘のイヴはまったく登場しない。これで打ち止めなのかまだまだシリーズが続いて行くのかはわからないが、まだまだ観てみたいと思う気持ちは強い。紫外線弾で超人的な能力を持つヴァンパイアとライカンとに対抗した人類の健闘も見てみたいし、さらに続いてほしいと思うシリーズである・・・
評価:★★☆☆☆