2018年07月06日

【アウトレイジ 最終章】My Cinema File 1943

アウトレイジ 最終章.jpg

2017年 日本
監督: 北野武
出演: 
ビートたけし:大友
西田敏行:西野
大森南朋:市川
ピエール瀧:花田
松重豊:繁田
大杉漣:野村
塩見三省:中田
白竜:李
名高達男:白山
光石研:五味
原田泰造:丸山
池内博之:吉岡
津田寛治:崔
金田時男:張
中村育二:平山
岸部一徳:森島

<シネマトゥデイ>
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北野武監督が裏社会にうごめく男たちの仁義なき戦いをあぶり出し、ヒットを飛ばした『アウトレイジ』シリーズの完結編。今作は前回の壮絶な権力抗争の後日譚となり、底なし沼のような戦いに身を投じる男たちの悲哀を描く。前作同様ビートたけし、西田敏行、塩見三省、光石研らが豪華共演。最後の花道を飾るにふさわしい迫力に圧倒される。
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『アウトレイジ』『アウトレイジ・ビヨンド』と続いてきたシリーズの完結編。前作までは東京に勢力を持つ山王会が中心であったが、その勢力は衰え、今や関西を拠点とする花菱会が一大勢力を誇っている。そしてその花菱会では、先代会長から跡目を継いだ元証券マンの野村が会長に就任しているが、堅気出身で高慢ということもあって古参幹部の若頭・西野とは反りが合わない。

その野村は、金さえ儲かれば何でもありというスタンスであり、先代が禁止していた薬物売買をも厭わない考え。そしてこの野村の考えのもとで台頭したのが新興勢力の花田組。組長の花田は多額のしのぎを得て勢いを増している。一方、シリーズの主人公である大友は、前作で刑事を射殺したこともあり、日韓フィクサーの張(チャン)会長の計らいにより韓国・チェジュ島の歓楽街で、組織の用心棒を務めている。仲間の市川とのんびり釣りをする日々である。

花田は、野村が開く定例会議をすっぽかして、韓国・チェジュ島に女遊びに出かける。しかし、出張風俗の韓国女性2名がSMプレイに対応できないと激怒しクレームをつけてくる。さっそく用心棒の大友は市川らを連れてホテルに出向く。花田たちを一喝すると、花田は詫び料として200万円払う条件で話をつける。しかし、金を払うつもりなど毛頭ない花田は、後日、金を受け取りに来た張グループの男を殺し帰国してしまう。

シリーズ第3弾は、前回までとはガラリと変わる。山王会は力を失って花菱会の軍門に下り、花菱会が中心になる。前作も出ていた西田敏行演じる若頭・西野が力をふるう。親分は野村なのであるが、叩き上げのヤクザとしては貫禄が上。西田敏行も『ナミヤ雑貨店の奇蹟』では好々爺として登場してきたが、ここでは180度雰囲気を変えて登場する。もともと「普通の」俳優さんがみんな見事にヤクザになって登場するのがこのシリーズの面白く感じるところだが、この西野もいい味を出している。

そしてその中心はやっぱりたけしなのであるが、何となく心なしかこれまでの狂気を秘めた迫力が薄れている気がする。大友も年を取って丸みを帯びてきたような雰囲気が漂うのである。個々の迫力でいけば、西田敏行が頭一つ出ていたように思う。故大杉漣は違う意味で役柄にピッタリの雰囲気を醸し出している。シリーズ最終章なのであるが、ちょっとたけしのトーンダウンが気になってしまったところである。

今回は新たに韓国勢が参入。独自の存在感を出して花菱会と対立。花菱会の傘下に入って燻る山王会の会長・白山と若頭・五味も不満を募らせる。大友は張の組織側についており、次第に発火点へと近づいていく。警視庁のマル暴チームもそんな動きに目を光らせるが、傍観するしかない。緊迫のままクライマックスに突入し、映画は終わりゆく。大友は大友らしいけじめをつけ、シリーズもジ・エンド。

 気になるのは、たけしのバイオレンス・アクション映画は今後も続くのだろうかというところ。さすがのたけしも衰えてきた感があるし、とは言えまだ見たいし。シリーズは終わりかもしれないが、今後にも期待したいと思う一作である・・・


評価:★★☆☆☆






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2018年06月26日

【GONIN】My Cinema File 1938

GONIN.jpg

1995年 日本
監督: 石井隆
出演: 
佐藤浩市:万代樹木彦
本木雅弘:三屋純一
根津甚八:氷頭要
竹中直人:荻原昌平
椎名桔平:ジミー
永島敏行:大越康正
鶴見辰吾:久松茂
北野武:京谷一郎
木村一八:柴田一馬
室田日出男:式根
横山めぐみ:ナミィー
永島暎子:早紀
川上麻衣子:「ピンキー」のホステス

<シネマトゥデイ>
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暴力団の金庫から現金強奪を企てた5人の男たちの顛末を描いたバイオレンス・アクション。バブル崩壊により暴力団・大越組に多額の借金を抱えてしまったディスコのオーナー万代。彼はさまざまな出会いにより知り合った4人の男たちと共に、大越組事務所からの現金強奪を実行する。しかし、それも些細なミスから大越組に知れ、彼らは命を狙われることになる……。
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最近続編が製作され、それによって存在を知ったこの映画、実は1995年製作だというが、まったく記憶にない。出演陣からして観ても損はないだろうと鑑賞に至る。
主人公は、ディスコのオーナー・万代。バブル崩壊で売り上げも低迷する中、多額の借金を抱えていて、しかもどういう経緯かその借金の相手が暴力団大越組。普通、もうこうなると事業の崩壊は免れない。

ある夜、万代は新宿のバッティングセンターで、サラリーマン風の男・萩原に執拗にからまれ、反対に殴りつける。萩原は倒れて泣き出す。聞けばリストラで会社を解雇されたものの、それを家族には言えず、職を求めて街をうろうろしていたのである。萩原を車に乗せて店に帰った万代を待っていたのは、大越組組員による嫌がらせ。暴れる組員をナイフで刺したのは美貌の青年、三屋。

借金苦に喘ぐ万代は密かに大越組の金庫に眠っている大金を強奪することを目論み、仲間を探している。まずは三屋がそれに加わる。翌日、万代は借金返済の期限延長を交渉するために大越組へ行くと、そこへ組員の金髪の青年・ジミーが、女の借金のことで幹部ともめる場面に遭遇する。ジミーは、タイ人の売春婦ナミィーのヒモだった。その夜、ジミーを探しに行ったバーで、万代は用心棒をしている刑務所帰りの元刑事・氷頭に出会う。

こうして万代は、事務所の内部に詳しいジミーと氷頭を仲間に引き込むが、打ち合わせを行っているところへ萩原が現れ、なかば強引に仲間入りすることになる。タイトルはこの五人を意味している。周到な準備が奏功し、五人は大金を手に入れる。しかし、物事はそううまくいくものではない。金庫にあったパスポートを目にした萩原は、それがジミーの恋人ナミィーのものであると気付き、咄嗟に持ち出す。大越組もバカではないからこれに気付き、ジミーを疑う。

ヤクザは人権など気にしない。ジミーとナミィーを拉致すると、拷問の挙句、五人の犯行であることを突き止める。さらに、大越組には総長が雇った殺し屋の京谷と柴田も加わり、五人を追うことになる。ここで殺し屋として登場するのが北野武。妾の子として育ったという京谷には、理性や人間性というものが欠けている。次々と五人の行く末に現れては、一人また一人と手にかけて行く・・・

主演の佐藤浩市も今はあまり拝見しない根津甚八もみんな若い。一見、情けないサラリーマンの萩原も実は心に闇を抱えていて、大金を手にして帰宅する自宅の様子はなかなかのもの。レストランで別れた妻子と食事していた氷頭や故郷の飯田へ身を隠そうとする万代たちを、どこでどう居場所をつかんだのか京谷たちが襲う。北野武のバイオレンスが炸裂する。

登場人物たちの運命を考えると、続編はどうなるのだろうと思ってしまうが、おそらく関連性はあまりないものになると思われる。なぜ、この映画に気づかなかったのかはわからないが、遅ればせながら観られたのは良かったと思う。ずいぶん時間の空いた続編だから、記憶が新しいうちに観ることができるだろう。相変わらずの北野武の存在感。キラリと光るモノを感じさせてくれる一作である・・・


評価:★★☆☆☆






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2018年03月17日

【ソナチネ】My Cinema File 1890

ソナチネ.jpg

1993年 日本
監督: 北野武
出演: 
北野武:村川
渡辺哲:上地
勝村政信:良二
寺島進:ケン
国舞亜矢:幸
南方英二:殺し屋
逗子とんぼ:北島組組長
矢島健一:高橋
大杉漣:片桐

<映画.com>
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沖縄の抗争に助っ人として送られたヤクザが抗争に巻き込まれていく姿を描くドラマ。「あの夏、いちばん静かな海。」に続く北野武の監督第四作で、ほかに脚本・編集・主演も兼ね、“死”をテーマに独特のユーモアと淡々としたリズムで描いていく。撮影は「空がこんなに青いわけがない」の柳島克己。音楽は「はるか、ノスタルジィ」の久石譲が担当。九三年カンヌ映画祭“ある視点”部門出品作。キネマ旬報ベストテン第四位。
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 時折、もう一度観てみたくなる映画というものはあるものである。北野武のバイオレンスものはその一つで、既に『その男 凶暴につき』を観たが、その次に選んだのがこの作品。今から25年前の作品であり、登場人物はみんな若い。先日亡くなった大杉連もいい役柄で出演している。

主人公村川は、暴力団北島組の傘下・村川組の組長。組長と言っても上部組織がある。どうやら過去に組織の抗争に駆り出され、3人も犠牲者を出したことからいいシマをもらったが、羽振りが良すぎて組織の中では妬みを買っている様子。特に北島組の幹部、高橋とは互いに相容れない間柄のようである。そして今度は北島組と友好関係にある沖縄の中松組の抗争に駆り出されることになる。

本来ならば、上部組織の命令であり迷いもなくというところだが、北島組の頼みにはどこかきな臭さがあり(それは観ている方にもありありと伝わってくる)、村川も内心困惑する。村川組の幹部片桐もそれを村川に指摘するが、断ることはできない。かくして村川は沖縄の中松組へと向かう。しかし、着いてみれば仲松組には手打ちムードが漂い緊迫感がない。しかし、拠点となるオフィスに着くや否や銃弾が撃ち込まれ、さらには爆弾を仕掛けられて2人を失う。残ったメンバー5人は、ひとまず海沿いの空き家に身を隠すことにする。

身を隠した生活は非常にのんびりしている。暇を持て余す若い衆は、子供のように無邪気にはしゃぐ。しかし、そんな中にあっても村川のどこか狂気に満ちた様子は際立つ。冒頭でエピソードとして、シマ内の麻雀屋が村川にショバ代を渋るシーンが出てくる。村川はこの男を何のためらいもなく、面白半分に溺死させる。夜の海岸で絡まれた時も表情一つ変えず相手を射殺する。この狂気がたけしの魅力であろう。

 物語は、暴力団内部の利権争いの感もあり、村川組長は結局切り捨てられることになる。狂気に満ちたたけし組長の最後の行動は、計算だとか誇りだとかそんなものとは無縁のような気がする。今観るとセピア色が出てきている感じのする映画であるが、当時感じた迫力を今も感じられる映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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2018年01月21日

【皆殺しの流儀】My Cinema File 1863

皆殺しの流儀.jpg

原題: We Still Kill the Old Way
2014年 イギリス
監督: サシャ・ベネット
出演: 
イアン・オギルビー:リッチー
アリソン・ドゥーディ:テイラー警部補
スティーブン・バーコフ:チャーリー
ジェームズ・コスモ:アーサー
クリストファー・エリソン:ロイ
リセット・アンソニー:リジー
ダニーボーイ・ハッチャード:アーロン

<映画.com>
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かつて伝説のギャングとして名を馳せた男たちが、仲間を殺した若いギャングたちに復讐する姿を描いたイギリス製クライムアクション。かつてロンドンの暗黒街を仕切っていた兄弟チャーリーとリッチーは、引退後はそれぞれロンドンとスペインで穏やかな生活を送っていた。そんなある日、ロンドンで若者ギャングに襲われていた女性を助けようとしたチャーリーが、返り討ちにあって殺されてしまう。復讐を誓ったリッチーはスペインからロンドンに舞い戻り、昔の仲間たちと共にチャーリーを殺したギャングたちを1人ずつ追いつめていく。キャストには往年のテレビドラマ「テンプラーの華麗な冒険」のイアン・オギルビー、『ドラゴン・タトゥーの女』のスティーブン・バーコフ、「ブレイブハート」のジェームズ・コスモらベテラン俳優が集結。
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 舞台はロンドン。近頃「E2」と称するギャング団が、極悪非道な悪さを繰り返している。冒頭でも誰かの部屋に侵入し、落書きや家具・置物等を壊し、ベッドルームでは小便をし、とやりたい放題。警察も手をこまねき、住民も報復を恐れて口を閉ざしている。リーダーのアーロンは、ローレンと一夜をともにするが、朝になると侮辱して出ていく。そしてあろうみことかその夜ローレン呼び出すと仲間とともにレイプしようとする。遊ぶだけ遊んだら仲間に遊ばせるという卑劣な男である。

 そんなところに通りかかったのがチャーリー。チャーリーは、たった一人で臆することなくローレンを救い出すと、チンピラ集団を相手に啖呵をきる。実はチャーリーはその昔、あたりを牛耳っていたギャングのボスであった。しかし、多勢に無勢。相手は若者であり、いくら元ギャングでもチャーリーは老人。たちまち袋叩きにあい、その結果、殺されてしまう。

 チャーリーの遺体を発見したのは、その夜一緒に飲んでいたリジー。リジーは、ロンドン警察のテイラー警部補に、E2ギャングの仕業だと訴える。それに対し、アーロンはローレンを脅し、口封じをする。一方リジーは、今はスペインに住むチャーリーの弟リッチーにチャーリーの訃報を伝える。リッチーも元ギャングであり、兄の訃報を聞くとロンドンへとやってくる。こうして「元ギャングvs現ギャング」の対決へと物語は向かう。

 引退した元プロフェッショナルが、「昔取った杵柄」で現役復帰するというストーリーは、『REDレッド』でもそうであったが、これから高齢化社会になっていくにつれ、また演じる俳優が高齢化していくにつれ増えていくのかもしれない。警察の手も及ばない悪を退治するというストーリーは、それだけで心地よいものがあるが、それをやるのは「元悪」というところが何とも言えない。

 ロンドンへ戻ったリッチーを昔の仲間が迎える。みんなの思いは一つ。「復讐」のみ。現場を見に行き、テイラー警部補たちと遭遇する一行。しかし、警察の捜査には限界がある。リッチーは、リジーの甥が見つけたという闇サイトの動画を見せてもらう。それによって犯人の顔を確認すると、リッチーは自ら助けられたローレンに会いに行く。E2のメンバーを一部特定し、捕まえた元ギャングの拷問もまた凄いものがある。警察には出来ないマネ。こうしてリッチーたちの復讐が進んでいく。

 ストーリーは勧善懲悪モノで、手短にすっきりとしたい映画が観たい気分の時はいいかもしれない。本場イギリスではウケたのか、どうやら続編が創られた様子。観るかどうかはその時に判断するとして、古いギャングのやり方に快哉を叫ぶにはいいかもしれない映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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2017年08月12日

【アナーキー】My Cinema File 1779

アナーキー.jpg

原題: Cymbeline
2014年 アメリカ
監督: マイケル・アルメレイダ
出演: 
イーサン・ホーク:ヤーキモー
エド・ハリス:シンベリン
ミラ・ジョボビッチ:クイーン
ジョン・レグイザモ:ピザーニオ
ペン・バッジリー:ポステュマス
ダコタ・ジョンソン:イノジェン
アントン・イェルチン:クロートン

<シネマトゥデイ>
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『ハムレット』のマイケル・アルメレイダ監督とイーサン・ホークが再び手を組み、前作同様シェイクスピア劇を映画化したクライムアクション。舞台を現代のアメリカの寂れた町に移し、過酷な宿命に振り回される恋人たちの姿を描く。『めぐりあう時間たち』などのエド・ハリスが麻薬王を演じ、その後妻を『バイオハザード』シリーズなどのミラ・ジョヴォヴィッチが好演。真実の愛が試される、偽りに満ちた世界に引き込まれる。
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物語は、バイクギャング軍団の麻薬王シンベリンとその後妻のクイーン、シンベリンの娘イノジェンとその幼なじであり夫のポステュマス、クイーンの息子クロートンという一族を中心に展開される。クイーンは、夫のシンベリンを操り、警察への賄賂を中止するように働きかける。これは警察に喧嘩を売る行為。一方、息子のクロートンとイノジェンを結婚させようと暗躍している。

そんな継母の動きにも、イノジェンの夫に対する愛は揺るぎがない。しかし、ポステュマスは娘の夫としては気に入らないシンベリンによって追い出されてしまう。そんな中、ポステュマスの前にヤーキモーという男が現れ、イノジェンの愛を試すべくある賭けをふっかける。イノージェンの愛が本物か確かどうか、ヤーキモーがイノジェンを誘惑するというものである。

自信満々のポステュマスはこれを受けるが、ヤーキモーは巧みにイノジェンに近づくと、ベッドを共にしたという証拠を捏造し、賭けに勝つ。ポステュマスは賭けに負けたことよりも、イノジェンの裏切りを許せない。挙句に部下にイノジェンを殺すようにと指示してしまう。そうしたドラマが続く背景で、ギャングと警察との抗争は激化していく・・・

何となく既視感があり、それでいて違和感があるストーリー展開だと感じていたが、何とこれはシェイクスピア劇の現代版リメイクなのだという。「愛する妻の愛を信じた賭け」など、言われてみればシェイクスピアっぽいと思う。それに夫の服を着て殺されたクロートンを夫が死んだと信じたり、逆に愛する妻を殺させてしまったと夫が悔んだり、「死んだと思ったら生きていました」という展開もシェイクスピア的である。

警察は、犯罪組織に堂々と賄賂を要求し、犯罪組織はこれを断ると正面から警察組織に戦いを挑む。考えてみればものすごい展開である。シェイクスピアっぽいゴテゴテとした人間ドラマがこってりと展開されていく。そして最後はすべてを裏で牛耳っていた悪女が死んで大円団。振り返ってみれば、やっぱり違和感は拭いきれない。

それでも最後まで見飽きないのは、出演陣の豪華さだろう。イーサン・ホーク、エド・ハリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、この大物に加え、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンも出演していて、これだけでも観る価値は十分にあるというもの。多少の違和感が何だという感じである。

原題はシェイクスピア劇そのままの「シンベリン」。邦題は、現代から見ると無秩序そのもののドラマの世界のイメージを表したものなのかもしれない。現代からすると違和感が感じられるが、観ていてそれなりに楽しめる。新しい瓶に入れた古い葡萄酒の感じがする映画である・・・


評価:★★☆☆☆





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