2018年06月01日

【二流小説家 シリアリスト】My Cinema File 1929

二流小説家 シリアリスト.jpg

2013年 日本
監督: 猪崎宣昭
出演: 
上川隆也:赤羽一兵
片瀬那奈:長谷川千夏
平山あや:鳥谷恵美
小池里奈:小林亜衣
黒谷友香:今野純子
賀来千香子:小林郁子
でんでん:後藤猛
高橋惠子:前田礼子
長嶋一茂:レポーター
戸田恵子:鏑木裕子
中村嘉葎雄:太田聖道
佐々木すみ江:工藤三重子
本田博太郎:三島忠志
伊武雅刀:町田邦夫
武田真治:呉井大悟

<Movie Walker解説>
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日本の海外ミステリランキングで史上初の三冠に輝いた、デイヴィッド・ゴードンのミステリー小説を日本を舞台に移し、上川隆也主演で映画化したミステリー。連続殺人犯の告白本を執筆することになった売れない小説家が次々と発生する殺人事件に巻き込まれ、自ら事件解決に奔走する姿が描かれる。片瀬那奈ら、女優陣の共演にも注目だ。
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 主人公は、売れない小説家の赤羽一兵。借家住まいで当然の如く独身。細々とポルノ小説を書いては糊口を凌いでいる。時折、大家の娘亜衣が来るのみである。そんなある日、赤羽は全く面識のない死刑囚の呉井大吾から“自分の告白本を書いて欲しい”という手紙をもらう。

 呉井は自称・写真家で、モデル募集と称して集めた4人の女性を各々の自宅で殺害。頭部を切断するという事件を引き起こしていた。そして生前の姿や切断後の写真を警察に送りつける等世間を挑発し、シリアル・フォト・キラーと騒がれ、逮捕後には死刑判決を受けていた。にもかかわらず、被害者の頭部はいまだ発見されていない。

 赤羽は呉井の弁護士・前田礼子に会いに行き、呉井の死刑が執行されるまで話の内容は一切公表しないという条件を出される。前田弁護士は、実は呉井の無罪を主張していた。さっそく赤羽は呉井と会うために収監先の刑務所を訪れる。現れた呉井は、やはりどこか狂気を秘めている。その呉井は、赤羽に条件を出す。それは呉井の熱狂的な女性信者と自分が登場する官能小説を書けば、自分の話をするというものであった。

 世間を騒がせた死刑囚の告白本を書くことは赤羽にとって大きなチャンスだったが、一方で噂を聞きつけた被害者の遺族たちからは抗議を受ける。数年前に少年Aの告白本が出版されたことが脳裏を過るが、遺族からすれば許しがたいと思うのも無理からぬところがある。しかし遺族の1人、姉を殺された長谷川千夏からは、事件の真相を知るために告白本を書いて欲しいと頼まれる。遺族も微妙に一枚岩ではない。それにまだ発見されていない頭部を探したいという気持ちもあるのだろう。そして赤羽は告白本を書くことを決意する。

 なかなか面白そうな出足に期待感が高まっていく。呉井との約束で、呉井の信者である女性たちを訪ねて行く赤羽。そして彼女たちを主人公に官能小説を書いていき、呉井に読ませる。ところがなんとその女性たちが、次々と殺害されてしまう。しかもその手口は、殺されて頭部を切断されるという呉井の犯行と同じもの。実は本当に呉井は無実なのかもしれない・・・

 こうして中盤も面白さを増していくのだが、何と後半にかけて失速。何とも平凡な展開になっていく。あまりにも都合よく物語が展開し、興覚めしていくのである。赤羽の会った信者の女性たちが、呉井の犯行と同じ手口で殺されていくが、それが実にアップテンポに進む。そんなに簡単にはいかないだろうと思う所からケチがつく。やがて呉井の過去がだんだんと明らかになっていくが、結末はさらに興ざめする。

 原作は、「日本の海外ミステリランキングで史上初の三冠に輝いた」という以上、それなりに面白いのだろうが、映画と言う枠に収めきれなかったものと思われる。せっかくの原作だが、残念なことこの上ない。観終わってみれば、観たことを後悔させられるほど。実に残念な映画である・・・


評価:★☆☆☆☆






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2018年05月29日

【特捜部Q 檻の中の女】My Cinema File 1928

特捜部Q 檻の中の女.jpg

原題: Kvinden i buret
2013年 デンマーク
監督: ミケル・ノルガード
出演: 
ニコライ・リー・カース:カール・マーク
ファレス・ファレス:アサド
ソニア・リクター:ミレーデ・ルンゴー
ミケル・ボー・フォルスガード:ウフェ
ソーレン・ピルマーク:カールの上司
トロールス・リュービュー:ハーディ

<映画.com>
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世界的に人気を集めるユッシ・エーズラ・オールスン原作のミステリー小説「特捜部Q」シリーズの第1作「檻の中の女」を、本国デンマークで映画化。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のニコライ・アーセルが脚本を手がけた。コペンハーゲン警察殺人課の刑事カールは、新設されたばかりの未解決事件班「特捜部Q」に左遷させられてしまう。捜査終了と判断された事件の資料を整理するだけの仕事にやる気を見出せないカールだったが、資料の中から5年前に世間を騒がせた美人議員失踪事件の捜査ファイルを発見し、その捜査結果に違和感を抱く。助手アサドと共に調査に乗り出したカールは、やがて議員がまだ生きている可能性にたどり着く。主人公カール役を『天使と悪魔』のニコライ・リー・カース、助手アサド役を『ゼロ・ダーク・サーティ』のファレス・ファレス、失踪した議員役を「しあわせな孤独」のソニア・リクターが演じた。2015年1〜2月、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2015」上映作品。
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デンマーク映画というと、日本ではあまり馴染みがないものの、時折観る機会に恵まれる。日本にいてそうなのだから、たぶん現地ではかなり製作されているのではないかという気がする。そんなデンマークのミステリー映画である。

主人公は、コペンハーゲン警察署殺人課の刑事カール・マーク。仕事熱心であることは間違いないが、時に自身の思いの強さからのめり込んでいく傾向がある。冒頭ではいきなりの張り込み現場で、応援を待とうという同僚の声を無視し、カールは現場に踏み込む。しかし、待ち受けていた者に銃撃され、自らも負傷するが、同僚の1人は死亡、もう1人は半身不随の重症を負ってしまう。

3ヶ月後、傷が癒えて署に戻ったカールだが、現場を外されてしまう。異動先は新設部署である“特捜部Q”。そこでは、20年分の未解決事件の書類を整理し再検証するというミッションを与えられる。はっきり言って左遷である。“特捜部Q”は左遷場所にふさわしく、署内の地下にある物置のような部屋。そしてアラブ系の男アサドが、部下として配属される。アサドもどういう経歴かはわからないが、前職は2年間倉庫でスタンプ押しをしていたというもの。カールと違ってアサドは前向きスタンス。

やる気など起こりようのない状況だが、カールはアサドが壁に貼りまくった資料のうち、「ミレーデ失踪事件」の資料に目が留まる。それは5年前、人気の女性議員ミレーデ・ルンゴーが突然乗っていたフェリーから失踪したというもので、手掛かりがない中、「自殺」とされていたもの。しかし、自殺の現場に自閉症の弟を連れて行くのは不自然だとカールは考える。

興味を持ったカールは、刑事魂に火が付き、資料の読み込みに入る。そして一緒にいた弟のウフェが、カフェでレインコートの男と歩いていたと言う証言が無視された事に気づく。実はミレーデは、何者かによってフェリーから拉致されており、以後なにやら堅固な部屋に監禁されていたのである。さらにその部屋は加圧室になっていて、不気味な声の男が気圧を上げ、「1年後に会おう」と言ったきり放置される。食事は与えられるものの、ミレーデは誰も知らない中で、孤独に監禁生活に入る。

 こうしてカールは、アサドとともに誰も見向きもしない事件の捜査を密かに開始する。わずかな手掛かりからわずかな手掛かりへ。カールとアサドは地道に捜査を続けていく。しかし、経費の請求や問い合わせからそれが上司の知るところとなり、上司からは制止される。左遷男には大人しくさせておこうと考えた上司にとっては、煩わしいことこの上ない。しかし、もともとの暴走男がそんな制止に従うはずもない。一方で、何者かによるミレーデの監禁は続いている。その目的は不明。
 
 事前の情報を何も知らずに観始めたものの、いつの間にかストーリーに引き込まれていく。上司の妨害にもめげずに事件を追うカール。そのままではおそらく迷宮入りするだけだった事件が、次第に明らかになってくる面白さ。誰が何の目的でという謎解きもあって、いつの間にか引き込まれていく。何となくラストのカールの言動から今後も“特捜部Q”が続いていきそうだと思ったら、原作はシリーズ化されているという。この映画もシリーズ化されたなら、観るのも面白そうだと思う。

 「檻の中の女」というタイトルだけがどうも引っ掛かるが、それ以外は大満足な一作である・・・


評価:★★☆☆☆





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2018年05月12日

【オリエント急行殺人事件】My Cinema File 1919

オリエント急行殺人事件.jpg

原題: Murder on the Orient Express
2017年 アメリカ
監督: ケネス・ブラナー
出演: 
ケネス・ブラナー:エルキュール・ポアロ
ジョニー・デップ:エドワード・ラチェット
ミシェル・ファイファー:キャロライン・ハバード
ジュディ・デンチ:ドラゴミロフ公爵夫人
ペネロペ・クルス:ピラール・エストラバドス
デイジー・リドリー:メアリ・デブナム
ウィレム・デフォー:ゲアハルト・ハードマン
ジョシュ・ギャッド:ヘクター・マックィーン
デレク・ジャコビ:エドワード・マスターマン
レスリー・オドム・Jr.:ドクター・アーバスノット
マーワン・ケンザリ:ピエール・ミシェル
オリビア・コールマン:ヒルデガルデ・シュミット

<映画.com>
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1974年にも映画化されたアガサ・クリスティの名作ミステリーをケネス・ブラナーの製作・監督・主演、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーら豪華キャストの共演で新たに映画化。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺された。教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外は共通点のない乗客たちと車掌をあわせた13人が、殺人事件の容疑者となってしまう。そして、この列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロは、列車内という動く密室で起こった事件の解決に挑む。主人公の名探偵ポアロ役をブラナー、事件の被害者ラチェット役をデップ、未亡人役をファイファーが演じるほか、教授役にウィレム・デフォー、家庭教師役にデイジー・リドリー、公爵夫人役にジュディ・デンチ、宣教師役にペネロペ・クルスが配されている。
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『オリエント急行殺人事件』と言えば、アガサ・クリスティの代表作としてあまりにも有名であるが、実は映画化されたものはおろか、原作すら読んだことはない。リメイクされたことをいい機会に、観てみようと思った次第である。

時は1935年。ところはシリア。ある事件が起こり、それを1人の男が推理して解決する。独特のカイゼル髭をはやし、食べるゆで卵にも強いこだわりを持つのは、主人公の探偵エルキュール・ポアロ。演じるのはケネス・ブラナー。これまでの映画とは役柄とはいえちょっと雰囲気が違う。あいさつ代わりに事件を解決し、帰国のためトルコのイスタンブールからオリエント急行に乗り込む。

豪華な列車には様々な人々が乗り込んでいる。ジョニー・デップ演じる資産家のラチェットには秘書のマックィーンと執事のベドウズが寄り添う。ハンガリー外交官のアンドレニイ伯爵と妻のエレナ、相変わらずの貫禄のジュディ・デンチ演じるロシア人のドラゴミノフ公爵夫人とメイドのシュミット、スウェーデン人宣教師のグレタ、ミシェル・ファイファーは米国人女性ハバード夫人として登場する。英国人教師のメアリー、英国軍人のアーバスノット大佐、米国人の私立探偵ハードマンを演じるのはウィレム・デフォー、イタリア人セールスマンのフォスカレリ、特別車両に鉄道会社重役のビアンキとギリシャ人医師、さらには宣教師としてペネロペ・クルスまでもが登場する。何と豪華な出演陣。

2日目の夜、列車がセルビアのベルグラードを発ってユーゴスラビア領に入ったところで事件が起こる。列車が深い雪だまりに線路を塞がれて立ち往生するが、翌朝ラチェットがベッドで殺されているのが発見される。胸を12か所刺され、ポケットの時計は1:15で止まっている。ハバード夫人が、昨夜自分の部屋に忍び込んでいた謎の男が犯人だと主張する。

さっそく調査したポアロは、ラチェット宛ての脅迫状の燃えカスから、ラチェットの正体が5年前アメリカで起きた幼児誘拐殺人事件の犯人カセッティであることを突き止める。それは3歳の富豪の息子デイジーが誘拐されて殺害された事件で、主犯のカセッティは身代金を奪って外国へ逃亡し行方不明となっていたのである。デイジーの母ソニアは当時妊娠していたのが、事件のショックで早産し母子共に亡くなり、父親のアームストロング大佐は拳銃自殺していた。さらには誘拐の共犯と疑われたメイドも窓から身を投げて自殺するという事件であった。

こうした前提条件が整ったところで、名探偵ポアロが捜査をしていく。昔ながらの伝統的な探偵モノのパターンである。犯行時刻と思われる1:15頃には、乗客全員にアリバイがある。列車は人気のない雪の山間部で立ち往生しており、列車は一種の密室状態。ポアロに言われるまでもなく、犯人は外部犯か乗客の誰かかという内部犯。果たして犯人は誰だろうかとストーリーを知らない自分はポアロとともに推理する。

そして明らかになる犯人。そしてその動機。何とも言えない事情が背景に隠されている。バックに流れる悲し気な音楽とともに明らかになる真実に胸が熱くなる。なぜ、アガサ・クリスティの名前が『オリエント急行殺人事件』とともに有名になったのか、その理由がよくわかる。そして明らかになった真実の前に、名探偵ポアロの下した結論は、心が温かくなるもの。

豪華出演陣も見ものであるが、深く心に残るストーリーはそれにふさわしいものである。なぜ何度も映画化・ドラマ化されるのかがよくわかる。こうなると、やはり豪華出演陣で固めた1974年版も観比べてみたいと思う。
映画好きなら、観ておきたい一作である・・・


評価:★★★☆☆






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2016年08月29日

【複製された男】My Cinema File 1588

複製された男.jpg

原題: Enemy
2013年 カナダ・スペイン
監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演: 
ジェイク・ギレンホール:アダム/アンソニー
メラニー・ロラン:メアリー
サラ・ガドン:ヘレン
イザベラ・ロッセリーニ:キャロライン

<シネマトゥデイ>
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ノーベル文学賞作家でポルトガル出身のジョゼ・サラマーゴの小説を実写化したミステリー。至って普通の日々を送ってきた教師が、ある映画に自分と酷似した男が出ているのを見つけたことから思わぬ運命をたどっていく。メガホンを取るのは、『灼熱の魂』『プリズナーズ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ。キャストには『ブロークバック・マウンテン』などのジェイク・ギレンホール、『マイ・ファミリー/遠い絆』などのメラニー・ロランら実力派が集う。全編を貫く不穏なムード、幻惑的な物語、緻密な映像が混然一体となった世界観に引きずり込まれる。
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 大学の歴史講師アダムは、独身で時折訪ねてくるメアリーと食事をし、ベッドを共にする生活を送っている。ある日、同僚から勧められて何気なく鑑賞した映画の中に自分と瓜二つの俳優を見つける。興味を持ったアダムはその俳優アンソニーについて調べ始める。やがて驚くほど自分に似ていることが気になり、思い切って本人に連絡をする。

 アンソニーには妻ヘレンがおり、妊娠6ヶ月ではあるが、どうやらアンソニーの浮気が原因でヘレンは何かにつけてアンソニーに疑惑の目を向けている。アダムの存在を知ったヘレンは、密かに大学へ行きアダムを見つける。驚くほど夫と似ていることにヘレンも驚く。そしてアンソニーとホテルの一室で会ったアダムは、体の傷まで一致していることに恐怖を抱きその場を去る・・・

 タイトルからして何やら『シックスデイ』のようなクローン社会を創造していたのであるが、実際は全く異なる。冒頭から怪しげなクラブが出てくる。女性がステージでいかがわしいショーをするようなところである。そしてなぜか蜘蛛がそこに描かれる。画面はなんとなくセピア色風であり、映画全体が何かを暗示しているかのようである。

 しかし、クローンなどというSF的な展開は欠片もなく、単に自分と恐ろしいくらい似ている赤の他人と出会う話である。ここまで似ていると、「恋人交換」のようなこともできてしまうなぁとよくない想像をしていたら、アンソニーも同じことを考え、アダムを脅して服と車を借りるとメアリーを連れ出す。そしてアダムは逆にアンソニーの自宅へ行き、ヘレンと何気ない夫婦の会話を始める。

 非常に興味深い展開が続いていたのであるが、ラストは唐突に訪れる。メアリーを連れ出したアンソニーに起こった出来事から、その後の面白そうな展開を期待していたことから一転、「ナンダコレハ」という疑惑に包まれる。大概、こういう映画は何かを意味しているものであるが、ネットで調べてみるとどうやらアダムとアンソニーは妄想の中で別人化した同一人物らしい。そんなの映画の中でわからなければ何の意味もない。

 原作となる本があるようで、ひょっとしたらそちらを読めばもっと詳しくて面白いのかもしれない。しかし、映画だけを観ていると全くわからない。個人的には、映画だけで面白さがわからないものはダメと考えているので、これはもう駄作としか言いようがない。途中まで良かっただけに残念である。関係者はそれなりに考えて「芸術作品」を創っているのだろうし、わからないヤツは通ではないと考えているのかもしれないが、あくまでも素人が普通に観る立場から言えば、面白くも何ともない。これを観て面白いと言っている人間は、ただ映画通を気取っているだけだろう。

製作者のマスターベーション映画である・・・


評価:★☆☆☆☆





posted by HH at 21:11 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー

2015年08月17日

【鑑定士と顔のない依頼人】My Cinema File 1441

鑑定士と顔のない依頼人.jpg

原題: The Best Offer
2013年 イタリア
監督: ジュゼッペ・トルナトーレ
出演: 
ジェフリー・ラッシュ:ヴァージル・オールドマン
ジム・スタージェス:ロバート
シルヴィア・フークス:クレア・イベットソン
ドナルド・サザーランド:ビリー・ホイッスラー
フィリップ・ジャクソン:フレッド

<Yahoo!映画解説>
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名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、刺激的な謎をちりばめて紡ぐミステリー。
天才鑑定士が姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄されていくさまを、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの音楽に乗せて描く。
偏屈な美術鑑定士には、『シャイン』などのジェフリー・ラッシュ。
共演には『アップサイドダウン 重力の恋人』などのジム・スタージェス、ベテランのドナルド・サザーランドらが名を連ねる。
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主人公は鑑定士のヴァージル。
絵画などの美術品を鑑定し、オークションを仕切る。
しかしこのヴァージル、どうやら正直者というほどではなく、売れない画家のビリーと組んで、本来高額な絵画を低額で落札したりしている。
それはみな美人画で、そうして集めたコレクションは密かに自宅の特別室に飾っている。

ある時、旧家の娘クレアより鑑定の依頼が入る。
さっそくその屋敷に向かうが、肝心の依頼者であるクレアは姿を現さない。
しかし、屋敷で見つけた歯車が、ヴァージルの興味を惹く。
それを仲間の機械技師ロバートに見せたところ、18世紀に作られたロボットだとわかる。
そして姿を見せないクレアは、「広場恐怖症」という症状で、長いこと外出していないということもわかってくる。

依頼を受けたヴァージルは、ロボットの部品を集めながら、ついにクレアと対面することに成功し、そしてその美しさに惹かれていく。
実はヴァージルは、妻子もなく孤独の身。
それどころか女性と付き合ったこともない。
集めたコレクションの美女たちがその代わりとなっている。
そんなところに、美女が現れ、しかも自分が保護しなければならないとなると、女性に免疫のない男はひとたまりもなく惚れ込んでしまう・・・

かくして、仕事もそっちのけとなっていくヴァージル。
クレアが姿を消すと、もう仕事どころではなかったりする。
また、ストーリーの伏線として、クレアの屋敷の前にあるカフェにいつもいる小さな女性。
何やらいつも数を数えている。
そしてストーリーは、意外な(といっても実は想像がついてしまったのだが)結末へと続く。

結末まで来て、さまざまな場面を回想し、ストーリーを理解する。
なるほど、と思わせられるところが随所にある。
最後の最後までクレアを想い続けるヴァージル。
その気持ちはよくわかるような気がする。

目の前で鮮やかな技を披露されたような気分になる。
ストーリーと役者さんの演技が相まって、技あり一本という感じの映画である・・・


評価:★★☆☆☆







posted by HH at 11:19 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー