2017年06月10日

アサシン クリード

アサシン クリード.jpg

原題: ASSASSIN'S CREED
2016年 イギリス・フランス・アメリカ・香港
監督: ジャスティン・カーゼル
出演: 
マイケル・ファスベンダー:カラム・リンチ / アギラール・デ・ネルハ
マリオン・コティヤール:ソフィア・リッキン博士
ジェレミー・アイアンズ:アラン・リッキン
ブレンダン・グリーソン:ジョセフ・リンチ
シャーロット・ランプリング:エレン・ケイ
マイケル・ケネス・ウィリアムズ:ムサ
ドゥニ・メノーシ:マクゴーウェン

<シネマトゥデイ>
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世界的なヒットを記録したゲーム「アサシン クリード」を、新たなキャラクターとストーリーで実写映画化したミステリーアクション。遺伝子操作によって、スペインでアサシンとして活躍した祖先の記憶を追体験させられる男が、歴史に隠された謎に挑む姿を描く。主人公とその祖先をマイケル・ファスベンダーが演じるほか、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズらが共演。監督は『マクベス』でマイケル、マリオンとタッグを組んだジャスティン・カーゼルが務める。
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マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールの競演と言えば、それだけで観てみようという気になるもの。期待していたのだが、残念な結果となった映画である。

主人公・カラムは幼少時に、父親に母親を殺されるという悲惨な経験をする。そして物語はいきなりカラムの死刑執行シーンとなる。どうやら成人してからロクな人生を送らなかったようである。何があったのかはわからない。そして死刑は執行されるが、やがてカラムは目を覚ます。そこはいずことはわからぬ施設。現れたのは、ソフィア・リッキン博士と名乗る女性。彼女が語るには、人の暴力性を無くすことが可能となる「エデンの果実」が必要で、そのためにカラムの力が必要だという。

そしてカラムは、「アニムス」と呼ばれる装置に接続される。その装置は、遺伝子記憶を再現するもので、実はカラムは15世紀のスペインに生きていたアサシン・アギラールの直系子孫であり、「エデンの果実」のゆくえはそのアギラールが知っているはずであったため、カラムの遺伝子に眠るアギラールの記憶を再生・追体験させようとしたのである。なかなか面白そうなストーリーだとこの時点では思う。

アニムスを通じてアギラールの記憶が再生される。アギラールは、侵略してくるテンプル騎士団を迎え撃つ役割を課される。遠い過去の出来事が再生されていく中で、リッキン博士の目的も明らかになる。裏にいるのはテンプル騎士団。そしてカラムの父は、なぜ母を殺害したのかといった謎が紐解かれていく。

 何となく面白そうな感じで進んでいたのであるが、「エデンの果実」そのものがあいまいで、いつだれが何の目的で作ったのかなど、観ていながら疑問が脳裏を離れない。遠い過去の祖先の活躍は、何となくアクション映画を観ている感じで楽しめなくはないが、現代のストーリーがマッチしない。死刑になるくらいの犯罪者であるはずのカラムは、あまりにもスマート過ぎて死刑囚という臭いがしないし・・・

 映画の観方も人それぞれだし、気にならない人は気にならずに楽しめるのかもしれない。遺伝子から記憶を再生するというアイデアも面白いと思うが、それでも子供ができるまでの記憶しか引き継げないだろうとか、それならこの出来事のあと子供を作ったのかなど、くだらないことを考えてしまう。大物俳優さんがいろいろ出演していた割に面白みを感じなかったのは、やはり「ストーリーが貧弱だった」に尽きるのであろう。

 残念ながら、眠気をこらえるのが大変な映画であった・・・


評価:★☆☆☆☆





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2017年04月01日

2017年1-3月ベスト3

2017年も早や3か月が経過した。季節はそろそろ日中はコートもいらなくなってきている。身の回りではまだもう少しといった感じがするが、ニュースでは東京の桜が満開だと告げている。冬を乗り越えたこの季節は、いつも何とも言えない味わいがある。

さてそんな中、この3か月間で観た映画は49本。昨年の同時期より11本多い。今年に入って週末2本のペースを3本にした効果である。観たい映画のリストが減るどころか増え続ける現状に対応したもので、それでも減らない。時間的なゆとりができているのもあるが、まぁ焦らずじっくり楽しみながら観ていきたいと思う。

第1位:『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる-下の句-』

ちはやふる-上の句-.jpgちはやふる-下の句-.jpg

これは前後編の2部セットで1つとしたいが、「高校生が主人公」「題材はカルタ」という組み合わせは、何もなければたぶん観なかったであろう映画である。映画好きの友人が激賞していたこともあって観たわけであるが、これが大正解。人が良いというものは素直に受け入れてみようと改めて思った次第である。

 物語は、スポーツカルタに燃える主人公が高校に入学し、カルタ部を作って全国大会出場を目指すというもの。高校生ならではの紆余曲折と、カルタとはいえスポーツ独特の成長過程が描かれていく。観ているうちに物語の世界に引き込まれ、いつの間にか胸が熱くなっている。

 これを観ないのは、映画好きなら人生の損と言えるだろう。文句なしの1位である。

第2位:『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』

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大ヒットシリーズのスピンオフ作品。スピンオフとはいえ、きちんと歴史に沿っているわけで、シリーズを熟知している立場からすると、スピンオフというより立派なシリーズ作品なわけである。記念すべき第1作では、「デススターの設計図が入手された」ところからスタートし、それを前提としてシリーズが始まったわけであるが、それがいかにして入手されたかが本作品で語られる。

 当たり前ではあるが、「人の数だけドラマがある」わけで、デススターの設計図を入手するのもドラマがある。歴史を結果から見れば実に簡単であるが、その経緯を丁寧に追っていくと奇跡のような出来事が交じっていたりする。この映画も様々な偶然の要素が加わって設計図の入手に至っていることが描かれる。それは一つの奇跡の物語。

 シリーズの一作としてはもちろん、単独でも十分堪能できる映画である・・・
 
第3位:『レヴェナント:蘇えりし者』

レヴェナント:蘇えりし者.jpg

 3位は迷いに迷ったが、やはり決め手は「迫力」かもしれない。まだアメリカがアメリカになる前夜の時代。否、開拓精神の発揮により、まさにアメリカになりつつある時代。主人公は毛皮を集めているが、ネイティブアメリカンとの争いや、身内までもが隙を見せれば命を狙う中、息子を殺された復讐とサバイバルとが物語の核となる。

 物語の中では人の命は軽い。実に簡単に死んでいく。ネイティブアメリカンの襲撃を受け、今まで話をしていた仲間があっという間に死体になる。グリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負い、仲間の裏切りで目の前で息子を殺される。生きるという迫力が、真に迫って来るところが他の作品と紙一重を分けたと言えるかもしれない。

その他、迷いに迷った作品は以下の通り。
『ブルックリン』
ブルックリン.jpg

『エクス・マキナ』
エクス・マキナ.jpg

 ともに観終わったあとに余韻の残る映画であった。ベスト映画を選ぶのにあれこれ悩むのもそれだけ良い映画を観た証。これからも大いに悩みたいところである。次の4-6月はGWもあり、また少し多くの映画と出会えるだろう。一本一本との出会いを大切にしたいと思う・・・

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2017年01月01日

2016年 年間ベスト10

 2016年も無事に終わった。いい年であったかどうかと問われれば、こと映画に関しては良い年であったと言えるであろう。年間で観た映画は169本。これはきちんと記録を取っている2005年からの過去12年間で、2014年に次いで2番目に多い年である。2014年は「失業期間」という特殊要因があったので、これを除く「通常ベース」では実質過去最高であったことになる。

 この要因はと問われれば、U-NEXTやツタヤディスカスが動画配信で無料キャンペーンをやってくれたため、それに便乗したということがある。さらには子供達が親と一緒に遊ばなくなり、時間が増えたということもある。後者の傾向は今後ますます拍車がかかるであろうし、映画を観る本数も増えるであろうと思われる。

さて、そんな169本の中から、個人の好みで振り返って10本を選んでみた。対象は、「初めて観た映画」で、どんなにいいと思った映画でも、2度目のものは対象外としている。

第1位:『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

スター・ウォーズ フォースの覚醒.jpg

やっぱりこれだろうか。6本で終わりとジョージ・ルーカスが宣言し、大変残念に思っていたのだが、再開と聞いてどんなに嬉しかったことか。そしてその内容も期待通りのものであり、単品評価というよりも、過去のシリーズの蓄積を含んだ評価と言えるかもしれない。さらに続きが期待できるとあって、実に楽しみである。

第2位:『007スペクター』

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ジェームズ・ボンドがダニエル・クレイグに代わり、途端に従来のボンドを離れ「肉体アクション」に移行し、実に残念であったのだが、この映画で従来のボンドが復活。その喜びがこの評価となる。やはりジェームズ・ボンドは英国紳士のイメージを崩して欲しくない。いくらイーサン・ハントやジェイソン・ボーンが迫力ある肉体アクションを見せびらかせても追随して欲しくない。そんな個人の願いが届いたのか、従来のイメージ通りのジェームズ・ボンドの復活劇に狂喜乱舞の一作である。

第3位:『LOVE LETTER』

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これは有名な日本映画。今までなんで観落としていたのかと愕然とさせられる。はるか昔の若い頃、こんな淡い恋心を抱いたことがあったと自分でも思い起こされる。中山美穂が可愛らしくて、自分ももう一度純粋・純情だったあの頃に帰ってみたいと思わされる。こういう心に染み入る映画は、日本映画ならではでないであろうか。今まで観なかったことが本当に悔やまれる映画である。

以後は下記の通りであるが、自分でも難しい順位づけだと思う。どれも同じくらい良かったものばかりである。

第4位:『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』
第5位:『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』
第6位:『マイ・インターン』
第7位:『エヴァの告白』
第8位:『クリード:チャンプを継ぐ男』
第9位:『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
第10位:『ジュラシック・ワールド(2015)』

さて、今年はどんな映画と出会えるであろう。やはり楽しみなのは「スター・ウォーズ」シリーズだし、昨年観過ごしたあの映画この映画である。いたずらに本数を追求するのではなく、自然体で一本一本新たな映画との出会い、そして良かった映画との再会を楽しみたいと思うのである・・・


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2016年10月10日

2016年7-9月ベスト3

ようやく秋らしくなってきたこの頃、食べ物も美味しく食欲も進む。例年、7〜9月は夏休みともあって観る映画の本数も増えるのであるが、なぜか今年はあまり進まず、合計35本と4〜6月よりも少ない有様であった。まあ「数よりも質」であるから面白い映画が観られれば、数は少なくともいいのであるが・・・

さて、その中からベスト3を選んでみた。

第1位:『007スペクター』

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ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドになって以降、すっかり「肉体アクション」系に移行してしまい、それは個人的に本来のジエームズ・ボンドとは違うと感じていて不満だったのであるが、それが本作では見事解消。本来のジェームズ・ボンドのカムバックに嬉しい限りである。

寅さんの映画もそうであるが、こうしたシリーズには「お約束」というものがある。ミッションは果たすものの、いつも少々やり過ぎてMにお小言を食らう。ミス・マニペニーにはさりげなくプレゼントやちょっとした言葉を送る。Qから借りた最新兵器はろくな説明も聞かず、それでも適切に使用し最後はお釈迦にしてしまう。そして常に美女を口説き落とす・・・

ジェームズ・ボンドにジェイソン・ボーンやイーサン・ホークのような派手なアクションは期待していない。長年の「お約束」に戻ってきたジェームズ・ボンド万歳という映画である。

第2位:『LOVE LETTER』

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遅まきながら岩井俊二監督の名作と言われるこの映画を鑑賞。なんとなく観ないで来てしまったのは、多分アイドル(中山美穂)の主演だったからである。よくある「アイドル映画」の一つとみてしまっていたのであるが、これが大失敗。最近はきちんと見分けるようにしているが、当時はまだ「アイドル映画」に対する拒絶心が大きかったのである。

ストーリーは、そんなに心を鷲掴みされるというほどのものではないと、個人的には思う。しかし、誰でも似たような甘酸っぱい経験があるからではないだろうか、このストーリーに必要以上に心を動かされるものがある。スマホもパソコンもない時代。互いに気持ちを上手に伝え合うことを知らない若者の気持ちが、いつしか己の思い出を刺激する。
数は少なくとも、こういう映画をこそ観たいとつくづく思わせられる一作である。

第3位:『オデッセイ』

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金魚鉢で泳ぐ金魚が、自由を求め金魚鉢を飛び出したとする。もしも運と偶然と自助努力とが相まって外へ飛び出せたとしても、次の瞬間、金魚は死ぬことになる。なぜかそんなことを考えてしまったが、アクシデントで火星に一人取り残されてしまった主人公の姿は、そんなことを彷彿とさせる。しかも、金魚鉢におとなしく滞在していても、いずれ食料が尽きて死ぬことになる。

二進も三進もいかない状況とはこのことかもしれないが、人間は金魚とは違う。持てる知恵をフル回転させてサバイバルを試みる主人公の姿に、「人間諦めてはダメだ」とつくづく思わせられる。冷静に現状を観察し、自らの知恵をすべて引き出し、何ができて何ができないのかを考える。実生活でも、その根本は同じである。仕事でもそうではないかと考えさせられる。マット・デイモン主演映画としても、SF映画としてもスリリングで面白い一作である。

さて、いよいよ今年も残り3ヶ月。まだまだ観たい映画は山積しているし、じっくりと鑑賞を楽しみたいと思うところである。今年いちばんの映画といえる作品に出会えるだろうか。それとも「今年の一本」はもう観てしまったのであろうか。年末を楽しみにしたいと思う・・・
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2016年07月02日

2016年4-6月ベスト3

2016年も半分が終わった。季節は梅雨のはずだが、あんまり雨に悩まされるというほどでもない。水不足の声も聞こえていたし、梅雨のパンチ力が弱い気がする今年である。
さて、そんな2016年の4-6月であるが、この間、36本の映画を鑑賞。この数は、昨年よりも7本多いが、2013年比では一本少なく(2014年は特殊要因があって多かった)、まぁ例年のペースに戻っている感じである。

その中で選んだのが、下記ベスト3。と言っても最後まで迷って選べず、3位は日本同順位としている。

第1位:
『マイ・インターン』

マイ・インターン.jpg

やはり、ビジネス要素が入ってくると、個人的に評価が上がってしまう。アン・ハサウェイは、『プラダを着た悪魔』でもビジネスモノをこなしているが、この手のモノはどうしても思い入れが入る。

若くして起業し、成功した女性経営者と、長年ビジネス界で活躍して一旦は引退したアナログなビジネスマンの組み合わせというミスマッチが、物語を盛り上げる。デジタル世界についていけず、滑稽なところがあったとしても、基本を外していない人間はやはり強い。同じビジネスマンとしてこのことは強く意識していたいところである。年齢的には両者の中間的なところにいる私であるが、どちらの立場をも理解し、いいとこ取りしたいところである。
仕事にも生かせるところ大な映画である点が良かったところ。

第2位:
『エヴァの告白』

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舞台は20世紀初頭のアメリカ。ヨーロッパから移民してきた2人の姉妹。しかし、頼りにしていた親戚は迎えに現れず、離れることのなかった妹は病気で隔離されてしまう。送還を避けるために自分の生きる糧とともに妹の治療費まで稼がないといけなくなった女性が、興行師の元に身を寄せ、やむにやまれず体を売ることになる。

映画はフィクションであるが、似たようなドラマは現実にはかなりあっただろう。願いは何かと聞かれ、「幸せになること」と答えるエヴァ。その言葉の重さが心に響いてくる。今の世の中がいかに恵まれているか。そんなことをしみじみと考えさせてくれる映画である。

第3位:
『クリード:チャンプを継ぐ男』
『ジュラシック・ワールド(2015)』

クリード-チャンプを継ぐ男.jpgジュラシック・ワールド(2015).jpg

これはどちらとも選べなかった。ともにヒットシリーズの最新作であるが、後日譚というのはどんな物語でも面白さを含んでいる。圧倒的に不利な状況の中、それでも明日のため、そして何より自分自身のためにリングに上がったロッキー。そのロッキーが年を取り、引退してリングを降りる。けれどそれでも物語は続く。かつてのライバルの息子との二人三脚。新たな物語の展開に、ファン心が満たされる。

テーマパークが当たり前のようにできている現在、ゆくゆく未来にはこんなテーマパークができていても不思議ではない。その映像の迫力と、単純に楽しめるストーリー。『ジュラシック・ワールド(2015)』の世界は、映画を観て楽しむだけでなく、未来への希望も持たせてくれる。

そして季節は真夏へと向かう。例年、一年で一番たくさん映画を観る季節である。ストックもたくさんあるし、じっくり鑑賞していきたいと思う。映画を観られる幸せを引き続き堪能したいと思うのである・・・


    
posted by HH at 23:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記