2025年04月26日

【ハート・オブ・ストーン】My Cinema File 2998

ハート・オブ・ストーン.jpg

原題: Heart of Stone
2023年 アメリカ
監督: トム・ハーパー
出演: 
ガル・ギャドット:レイチェル・ストーン
ジェイミー・ドーナン:パーカー
ソフィー・オコネドー:ノマド
マティアス・シュバイクホファー:ハートのジャック
ポール・レディ:ベイリー
ジン・ルージ:ヤン
B・D・ウォン:クラブのK
アーリアー・バット:ケヤ・ダワン
アーチー・マデクウィ:アイヴォ
エンゾ・シレンティ:マルバニー

<映画.com>
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『ワンダーウーマン』「レッド・ノーティス」のガル・ギャドットが世界屈指の敏腕スパイを演じるアクションエンタテインメント。
高い身体能力と天才的な頭脳を持ち合わせるレイチェル・ストーンは、イギリスの諜報機関MI6と世界平和のために活動する秘密組織チャーターという2つの組織を掛け持ちする超一流のエージェント。ある時、彼女の仲間が謎の武装組織に殺されてしまう。組織の目的は、世界中のシステムを操作できる「ハート」と呼ばれるシステムを手に入れること。スマートフォンから航空機まで、あらゆる機械にアクセスできる「ハート」が悪用されれば、世界は多大な危機に陥る。レイチェルは組織の足取りを追うが、その中で予想を超える事態と黒幕の存在を知る。
レイチェルの同僚のエージェント、パーカー役で『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のジェレミー・ドーナン、敵組織の一員でレイチェルと「ハート」をめぐってバトルを繰り広げるケヤ役を『RRR』「ブラフマーストラ」のアーリアー・バットが演じる。監督は『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』「ワイルド・ローズ」のトム・ハーパー。Netflixで2023年8月11日から配信。
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冒頭、MI6が作戦を行う。メンバーはパーカー、ベイリー、ヤンに新人IT要員のストーン。場所はイタリア・アルプスのカジノ。兵器商人のマルバニーを拉致しようとする作戦であったが、ハッカーの妨害に遭う。作戦を強行し、パーカーはマルバニーを確保してケーブルカーに乗るが、下の駅ではマルバニーの手下が待ち受ける。IT要員のストーンは待機を命じられるが、状況から外に飛び出していく。

ストーンは、MI6の一員のはずであるが、どこか別の組織のメンバーと連絡を取り合い、パーカーのケーブルカーを追う。その様子はとてもIT要員ではなく、立派なエージェントである。通信相手の「ハートのジャック」に助けられてマルバニーの手下を始末する。パーカーは事なきを得るも、マルバニーは青酸カリで自殺してしまい、作戦は失敗に終わる。この手の映画では、冒頭のアクションの主人公の顔見せになる。

実はストーンは、国家を超越し平和を求める秘密諜報機関チャーターの一員である。チャーターはトランプのように4つの部門からなり、ストーンはそのうちの「ハート」部門に所属し、コードネームは「ハートの9」である。諜報機関にさらに秘密の諜報機関が潜入しているという構図が面白い。作戦を妨害したハッカーがインドの犯罪組織にかかわるケヤ・ダワンであると判明すると、ハート部門はダワンがリスボンにいるという情報をMI6にリークし、ストーンのチームが向かう。

しかし、現地に着いたところでチームは何者かの集団に強襲される。強敵とあってチームはピンチに陥る。ストーンはIT要員という事もあり、チームのメンバーは自らを犠牲にしてストーンを逃がそうとする。しかし、メンバーの絶体絶命の危機にストーンは自らの戦闘能力を発揮して仲間を助け、窮地を脱する。ただのIT要員のはずのストーンの突然の変貌ぶりに驚くメンバー。格闘術や運転テクニックは自分たちをも凌ぐとなれば驚くのも無理はない。当然、何者かと問われる事になる。ここに至り、やむなくストーンはチャーターの一員であることを明かす。

すると突然、チームのリーダーであったパーカーがヤンとベイリーを射殺する。驚く間もないストーンを麻痺させたうえで極小の発信機を体内に注入する。チャーターがストーンを助けてハート本部に連れ帰れば居所を含めてチャーターのセキュリティを突破して情報を得ようという作戦である。その作戦はまんまと成功し、ハート部門の指導者である「ハートのキング」と呼ばれるノマドは、仲間への愛情から危険を招いたストーンを停職とする・・・

謎の集団が狙うのは、チャーターの持つ量子コンピューター「ハート」。これによれば世界のどんなネットワークにも侵入し、自由自在に操れるというシロモノ。なんだかどこかで聞いたようなものである。これを巡ってパーカーを主とした謎の組織とストーンとの戦いが全編にわたって展開される。007シリーズをはじめとしたスパイアクションのこれもまた新しいモノだと言える。主人公が女性というのが新しいかもしれない。

ストーンを演じるのはワンダーウーマン、ガル・ギャドット。この手のスパイアクション映画は数多く創られているが、レベルの高いものはいくらあってもいいと思う。当初は敵のハッカーだったケヤ・ダワンを演じるのはインドの女優アーリアー・バット。『RRR』(My Cinema File 2722)のヒットでハリウッドの目に留まったのだろうか。いずれにせよ、美形だし今後楽しみかもしれない。今後、シリーズ化されるのかどうかわからないが、シリーズ化されるのであれば観続けたいと思わせてくれる一作である・・・


評価:★★☆☆☆








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2022年11月18日

【355】My Cinema File 2620

355.jpeg

原題: The 355
2022年 アメリカ
監督: サイモン・キンバーグ
出演: 
ジェシカ・チャステイン:メイソン・ブラウン / メイス
ペネロペ・クルス:ドクター・グラシエラ / グラシー
ファン・ビンビン:リン・ミーシェン
ダイアン・クルーガー:マリー
ルピタ・ニョンゴ:ハディージャ
エドガー・ラミレス:ルイス
セバスチャン・スタン:ニック

<映画.com>
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ジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビン、ダイアン・クルーガー、ルピタ・ニョンゴら豪華キャストが集結し、世界各国の凄腕エージェントによるドリームチームの活躍を描いたスパイアクション。格闘術を得意とするCIAのメイス、トラウマを抱えるドイツ連邦情報局のマリー、コンピューターのスペシャリストであるMI6のハディージャ、優秀な心理学者であるコロンビア諜報組織のグラシー、中国政府で働くリン・ミーシェン。秘密兵器を求めて各国から集まった彼女たちは、ライバル同士だったが互いの手を取り、コードネーム「355(スリー・ファイブ・ファイブ)」と呼ばれるチームを結成。世界を混乱に陥れるテクノロジーデバイスの利用を画策する国際テロ組織を阻止するべく立ち上がる。『X-MEN:ダーク・フェニックス』のサイモン・キンバーグ監督がメガホンをとった。
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物語は、南米コロンビアのとある麻薬カルテルから始まる。カルテルのボスの息子があらゆるセキュリティを潜り抜け、世界中のインフラや金融システムなどを攻撃可能なデジタル・デバイスを開発する。頭上を飛ぶ旅客機を爆発させるというそのデバイス。あまりにも漫画チックであるが、そう言うツッコミはなしとする。そのデジタル・デバイスさえあれば、核施設や世界市場、空を飛ぶ飛行機から携帯電話まで好きに操作することができる。麻薬カルテルはそのデジタル・デバイスを国際テロ組織に売り込むことにする。

しかしその直後、コロンビアDNI(コロンビア国家情報局)の特殊部隊が現場を襲撃。国際テロ組織はその場から逃亡するが、麻薬カルテル側はデジタル・デバイスの開発者も含めて全滅の憂き目に遭う。襲撃に参加したDNIのエージェントであるルイスは、現場に残されていたデジタル・デバイスを密かにポケットに入れ姿を消す。このデジタル・デバイスの脅威を知った世界各国の諜報機関はデジタル・デバイスの回収に動き出す。

CIAは、ルイスから直接接触してきたことを受け、メイソン・“メイス”・ブラウンとその相棒ニック・ファウラーをフランス・パリに派遣する。パリにあるカフェにてメイスとニックは、ルイスとデバイスを交換しようとする。しかし、その場に思わぬ邪魔が入る。謎の女に襲撃されデバイスを奪われる。ニックはルイスを、メイスは鞄を持ち去った謎の女をそれぞれ追いかける。ルイスを追いかけたニックだが、デジタル・デバイスを狙う国際テロ組織の人間と鉢合わせし、殺害される。

謎の女の正体は、実はドイツ連邦情報局(BND)の秘密工作員マリー・シュミット。ニックが殺されたことを知ったメイスは、彼の仇を取るべく、旧知の間柄である英国情報局秘密情報部(MI6)の元エージェントでありサイバー・インテリジェンスの専門家ハディージャ・アデイェミを仲間に引き入れる。彼女の追跡能力を駆使してデジタル・デバイスの在り処を追跡した結果、ルイスはフランスのホテルに潜伏していることが判明する。一方ルイスは、DNIに所属する心理学者グラシエラ・リベラの説得により、デジタル・デバイスをDNIに受け渡すことにする。

しかし、DNIの捜査官の裏切りに遭いルイスは射殺されてしまう。現場に駆けつけたメイスとマリーは再び格闘となるが、助けを求めるグラシエラの叫び声を聞いて一時休戦し、互いに裏切ったDNIの捜査官を追う。ところが、あと一歩のところで逃げられる。互いに敵対し合っていたメイスとマリーは、同じ目的・共通の敵を持つ者同士協力しあうことにする。ここにメイス、ハディーシャ、マリー、グラシエラの4人の美女が揃い踏みとなる。

タイトルの「355」とは、18世紀のアメリカ独立戦争で活躍した女スパイから来ているらしい。CIA、MI6そしてBNDというスパイ組織の女性エージェントが活躍するというストーリー。この手のものは、『チャーリーズ・エンジェル』を持ち出すまでもなく、それだけで観たくなるものがある。さらにその中心にジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ダイアン・クルーガーが来ると役者がそろう。そこに時代なのか中国人のファン・ビンビンが加わる。

あとは美女たちが八面六臂の活躍をするだけである。漫画のようなデジタル・デバイスを巡って世界中でアクションを繰り広げる。さらにストーリーも、味方だと思ったら敵であったり、敵だと思ったら味方になったりという展開を繰り広げ、観る者を飽きさせない。お祭りチックで脳味噌を使わずに楽しむことができる。それにしても、ジェシカ・チャステインは、シリアスな役からアクションまで幅広い。そしてペネロペ・クルスは相変わらずの美形である。

最後の最後まで飽きさせないストーリー展開も相まって、観て堪能できる映画である・・・


評価:★★☆☆☆









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2022年04月23日

【007 ノー・タイム・トゥ・ダイ】My Cinema File 2536

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ.jpeg

原題: No Time to Die
2021年 アメリカ
監督: キャリー・ジョージ・フクナガ
出演: 
ダニエル・クレイグ:ジェームズ・ボンド
ラミ・マレック:サフィン
レア・セドゥ:マドレーヌ
ラシャーナ・リンチ:ノーミ
ベン・ウィショー:Q
アナ・デ・アルマス:パロマ
ナオミ・ハリス:イヴ・マネーペニー
レイフ・ファインズ:M
ロリー・キニア:タナー
ジェフリー・ライト:フェリックス・ライター
ビリー・マグヌッセン:ローガン・アッシュ
ダリ・ベンサーラ:プリモ
クリストフ・ヴァルツ:エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド

<映画.com>
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ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ25作目。現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めにやってきたことから、平穏な日常は終わりを告げる。誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、その過酷なミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新技術を有した黒幕を追うことになるが……。ダニエル・クレイグが5度目のボンドを演じ、前作『007 スペクター』から引き続きレア・セドゥー、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ロリー・キニア、レイフ・ファインズらが共演。新たに「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」のアナ・デ・アルマス、『キャプテン・マーベル』のラシャーナ・リンチらが出演し、『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ・マーキュリー役でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として登場する。監督は、「ビースト・オブ・ノー・ネーション」の日系アメリカ人キャリー・ジョージ・フクナガ。
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ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドもはや15年。とうとうこれが最後ということである。前作『007 スペクター』で秘密結社「スペクター」を壊滅させ、「スペクター」の首領であり、義理の兄でもあるブロフェルドを捕らえたジェームズ・ボンドはMI6を引退している。年齢的にもいつまでもできる仕事ではないだろう。そして引退したボンドは、「スペクター」の幹部で殺し屋だった父親を持つマドレーヌ・スワンと共に静かな毎日を過ごしている。

マドレーヌとイタリアを訪れたボンドは、マドレーヌとの未来を考え、かつて『007カジノロワイヤル』(My Cinema File 6)で出会い、愛しあった女性ヴェスパーの墓参りに行く。男としてのケジメだろう。しかし、ヴェスパーの墓には「スペクター」の指輪が置かれており、突然墓が爆発する。かろうじて難を逃れたボンドを謎の集団が襲う。間一髪でマドレーヌのいるホテルに逃げ帰ったボンドは、自身の動きが筒抜けだったことからマドレーヌの裏切りを疑う。

謎の集団の追撃をかわしたボンドは、マドレーヌを強引に列車に乗せ、別れを告げる。それから5年。とあるウィルス兵器の研究所が襲われる。強引に手引きをさせられたロシア人科学者のヴァルド・オブルチェフだけが唯一生き残って連れ去られる。一方、マドレーヌと別れたボンドは、ジャマイカで優雅に暮らしていたが、そこへCIAの友人でもあるフェリックス・ライターが、アメリカ総務省のアッシュと共に現れる。そこでフェリックスは、誘拐されたオブルチェフの捜索をボンドに依頼する。場所はキューバ。そこにはイタリアでボンドを襲ったスペクターの残党が集まるとも知らされるが、ボンドは引退した身であることを理由に断る。

フェリックスたちと別れたボンドの前に現れたのは、ノーミと名乗る黒人女性。実は、ノーミはMI6の諜報員で、現在の「007」である。「永久欠番だとでも思った?」という挑発的なセリフ。それに対し、ボンドは「たかが数字だ」と答える。このやり取りは後に出てくるが、ウィットに富んでいる。ノーミは、一連の事件が「ヘラクレス計画」と関係があることを伝え、ボンドに協力を求めるが、ボンドは再び断る。しかし、そうは言っても「ヘラクレス計画」は、Mが携わっていた計画でもあり、気になったボンドはフェリックスの誘いを受けキューバに向かう。

キューバに向かったボンドを迎えたのは、CIAの新人局員パロマ。これがなかなかの美人。2人でスペクターの残党が集まるパーティーに潜入するが、ボンドの潜入はバレており、集会会場に毒ガスが噴射される。ところが、ボンドには何の影響もなく、逆に周囲のスペクターの残党が次々と倒れていく。戸惑うボンドだが、会場にいたオブルチェフを見つけると、ボンドはパロマと共にオブルチェフを捕まえる。

引退したとは言え、その腕前は健全。新登場のパロマは、美女ながらも見事な格闘アクションを見せてくれる。なかなかの見せ場に満足のいくストーリー展開である。オブルチェフを捕らえたボンドは、フェリックスとアッシュと合流するが、アッシュの裏切でフェリックスは命を落とし、オブルチェフは連れ去られてしまう。オブルチェフから得たデータをQが解析したところ、「ヘラクレス計画」は、ナノボットを使い特定のDNAにウィルスを流し込むことで、感染者が触れただけでウィルス感染が広がるというもの。これがちょっとわかりにくい代物。

そんな化学兵器を手中にしたのが今回の黒幕とでもいうべき敵。その目的はスペクターの壊滅。それなら放置しておけばいいが、危険な化学兵器の存在がそれを許さない。やがてボンドはマドレーヌと再会する。新たな007が絡み、物語はスケールアップして展開していく。ボンドと別れたマドレーヌは、密かに娘マティルドを産んでいる。ノーミから「007」のナンバーを戻されたボンドは最後の任務へと向かう。かつて肉体派アクションに転向しかけたボンドだが、ここではまた本来のスタイルに戻っている。

そしてダニエル・クレイグのボンドは最後の時を迎える。一時はどうなるかと思ったが、最後はボンドらしくホッとした。ラストはボンドが美女と去っていくのがお馴染みであるが、本作ではストーリーの流れからそれを封印。いよいよこれでジェームズ・ボンドシリーズも終わりかと思いきや、エンディングではお馴染みの“James Bond will return”が表示される。今度はどんなボンドがどういう筋書きで登場するのだろう。

新たなボンドに期待したいと思うのである・・・


評価:★★★☆☆








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2020年06月07日

【スパイ・ミッション シリアの陰謀】My Cinema File 2234

スパイ・ミッション シリアの陰謀.jpg

原題: Damascus Cover
2017年 イギリス
監督: ダニエル・ゼリック・バーク
出演: 
ジョナサン・リース=マイヤーズ: ハンス・ホフマン/アリ・ベン・シオン
オリビア・サールビー: キム
ユルゲン・プロフノウ: フランツ・ルディン
ナビド・ネガーバン: サラージ
ジョン・ハート: ミキ

<映画.com>
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シリアの危険地帯で極秘任務に挑むエリートスパイの孤独な戦いを、「ベルベット・ゴールドマイン」『マッチポイント』のジョナサン・リース=マイヤーズ主演で描いたスパイアクション。ハワード・カプランの小説「ダマスカスへ来たスパイ」を映画化した。イスラエルの諜報機関モサドに所属する凄腕エージェントのアリは、ある人物を脱出させるためハンス・ホフマンという偽名でシリアに潜入する。現地到着後すぐに、ハンスは自分が何者かに尾行されていることに気づく。自分の命が狙われていると知ったハンスは、誰ひとり信用できない極限状態の中で、命をかけた極秘任務に挑む。共演に『ジャッジ・ドレッド』のオリビア・サールビー、『ハリー・ポッター』シリーズのジョン・ハート。「のむコレ2018」(18年11月3日〜、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
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主人公は、イスラエル諜報機関「モサド」に属するエージェント、アリ・ベン・シオン。表の顔は、ドイツ人実業家ハンス・ホフマンという名で過ごしている。ある時、シリアに潜伏している仲間がシリアの諜報機関に捕まり、殺害される。その際、シリアに潜伏している仲間のスパイの情報が漏れたかもしれず、急遽家族ともども首都ダマスカスからイスラエルへ脱出させる必要が出てくる。この任務に指名されたのがアリ。

そのアリは、ユダヤ教の撮影禁止区で撮影をしてトラブルになったジャーナリストキムを助ける。なかなかの美人であり、ジェームズ・ボンドであれば食事にでも誘っているかもしれない。アリはクールなタイプで、その場を立ち去る。そして上司のミキから指示を受け、アリは絨毯を買い付けに来たビジネスマンを装いダマスカスに赴く。シェラトンに宿を取るが、なんとここでキムに再会する。

うまく大臣にも取り入り、商談ともども順調に進む。ターゲットはユダヤ人街に住んでいるが、そこにはなんと一般人は立ち入れない。さらに外出も家族全員そろってはできない。大臣から地元有力者を紹介してもらい、その家に出入りするハウスメイドに接触、家族の出国を餌に連絡役に勧誘する。その一方で、キムとの関係も急速に接近していく。しかし、シリア秘密警察も長官サラージが自ら動き、国内に潜伏しているイスラエルの重要スパイ“エンジェル”逮捕を目指す。

シリアを舞台にした映画というのも珍しいかもしれない(まぁ、世界中を駆け回っているジェームズ・ボンドやイーサン・ハントは別だが)。いまや内戦でぐちゃぐちゃになっているように思うが、映画の中のダマスカスは平和である。そこで活躍する主人公のアリはモサドのエージェントという触れ込み。危険と背中あわせのミッション。美女との絡みがあり、そして裏切りがある。

アリも結局は将棋の駒の1つにしか過ぎない。なんの先入観もなく観始めたが、スパイ映画の王道のようなストーリー展開があり、意外に引き込まれる。激しく対立しているようでいて、つながるところはつながっている双方のスパイ組織。スパイの世界は複雑怪奇がよく似合う。その意味では、先を読ませない展開は十分満足させてくれるもの。古典的かつ王道ストーリーの香り漂う映画である・・・


評価:★★☆☆☆






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2018年09月01日

【ミッション:インポッシブル フォールアウト】My Cinema File 1971

ミッション:インポッシブル フォールアウト.jpg

原題: MISSION: IMPOSSIBLE - FALLOUT
2018年 アメリカ
監督: クリストファー・マッカリー
製作: トム・クルーズ/クリストファー・マッカリー/ジェイク・マイヤーズ/J・J・エイブラムス
出演: 
トム・クルーズ:イーサン・ハント
ヘンリー・カビル:オーガスト・ウォーカー
ビング・レイムス:ルーサー・スティッケル
サイモン・ペッグ:ベンジー・ダン
レベッカ・ファーガソン:イルサ・ファウスト
ショーン・ハリス:ソロモン・レーン
アンジェラ・バセット:エリカ・スローン
バネッサ・カービー:ホワイト・ウィドウ
ウェス・ベントリー:パトリック
フレデリック・シュミット:ゾラ
ミシェル・モナハン:ジュリア・リード
アレック・ボールドウィン: アラン・ハンリー

<シネマトゥデイ>
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イーサン・ハント率いるスパイチームの活躍を描いた人気シリーズの第6弾。複数のプルトニウムを盗んだ犯人をイーサンたちが追う。前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンを取り、トム・クルーズ、サイモン・ペッグらおなじみの面々が結集。飛行するヘリコプターにしがみついたり、ビルからビルへ跳躍したりするなど、トム渾身のスタントが今作でも見られる。
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毎回派手なアクションで楽しませてくれるシリーズの第6弾。IMF(Impossible Mission Force)のエージェントのイーサン・ハントに示された今回のミッションは、何者かによって盗まれた3つのプルトニウムの奪還というもの。例によって秘密指令は5秒後に消滅する。何があっても当局は一切関知しないというメッセージもお約束。そしてこれが、劇中でイーサンの忠誠に疑惑を招く伏線になっていたりもする。

さっそくIMFチームは行動に移りプルトニウムを一旦奪い返す。しかし、突然現れた何者かにルーサーが人質に取られ、イーサンがこれを助け出す間にプルトニウムが奪われてしまう。この事件の裏側には、シンジケートの⽣き残り勢⼒が結成したアポストル(神の使徒)が関連しており、⼿がかりはジョン・ラークという正体不明の男とわかる。ジョン・ラークがホワイト・ウィドウと呼ばれる謎の⼥と接触するとの情報を掴み、イーサンはさっそく行動に移る。

しかし、プルトニウム奪還失敗を受けてIMF主導の作戦を良しとしないCIAは、敏腕エージェントのオーガスト・ウォーカーを監視役に同⾏させることを条件とする。やむなくイーサンはウォーカーとともにラークがホワイト・ウィドウと接触するとされるパーティに乗り込むためパリへと向かう。イーサンほどであれば普通にパリに行き、パーティに潜入できると思うが、それではイーサンの名が廃るのか、わざわざ軍用機から酸素ボンベをつけたHALOジャンプ(高高度降下低高度開傘)で乗り込む。当然、途中でアクシデントが起こって観る者を楽しませてくれる。

そしていざ捕まえたジョン・ラークは意外にも格闘の達人で、イーサンとウォーカーはこれを相手に大苦戦する。トイレの中でのド派手な格闘。2人がかりでもどうにもならない。この相手も3人の格闘シーンもなかなかのもの。ここで2人の窮地を救ったのが、前作にも登場した⼥スパイ、イルサ。そしてうまく接触したホワイト・ウィドウからは、プルトニウム引渡しの条件として、前作でイーサンが逮捕した収監中の“ソロモン・レーン”の奪還に⼿を貸すことが示される。警官を皆殺しにする作戦内容にイーサンの顔が曇る・・・

観ていて息つく間もなく次から次へと展開されるアクションの数々に、とにかく圧倒される。高高度からのダイブ、パリ市街をノンストップで疾走するバイクチェイス&カーチェイス、イーサン自身も全力で走り回り、そしてトム・クルーズ自身の骨折で話題になったビルとビルとの間のジャンプ。さらにはクライマックスでヘリコプターバトル・・・瞬きをするのも惜しまれるくらいである。

ここまでくると、もはやこれ以上のものが作れるのだろうかとさえ思ってしまう。長年のジェームズ・ボンドファンとしては誠に残念ながら、総合的な面白さでイーサン・ハントに超えられてしまった感がある。まぁ、ジェームズ・ボンドにはボンドならではの味があるので、無理にイーサン・ハントの真似をして肉体派アクションに走らないでもらうことを願うしかない。

 もちろん、アクションシーンだけが見所ではなくて、敵ならず観る者までも欺くストーリー展開など、骨となるストーリーもしっかりと面白い。これはたぶん、何度観ても飽きないと思う。「ミッション・インポッシブル」の名前に恥じない映画であることは間違いない。こうなると、また次もと欲が出る。実際、続けてほしいと思う。ただ、懸念されるのは、トム・クルーズ自身がどこまで続けられるかだろうか。ジェームズ・ボンドは代々受け継がれていたが、トム・クルーズ以外のイーサン・ハントはあまり想像したくない気がする。

 できることなら映画館の大画面で堪能したいシリーズ最新作である・・・


評価:★★★★☆







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