2018年09月08日

【ワイルド・スピード ICE BREAK】My Cinema File 1974

ワイルド・スピード ICE BREAK.jpg原題: Fast & Furious 8
2017年 アメリカ
監督: F・ゲイリー・グレイ
出演: 
ビン・ディーゼル:ドム
ドウェイン・ジョンソン:ホブス
ミシェル・ロドリゲス:レティ
タイリース・ギブソン:ローマン
クリス・“リュダクリス”・ブリッジ:ステズ
ナタリー・エマニュエル:ラムジー
エルザ・パタキー:エレナ
ジェイソン・ステイサム:デッカード
カート・ラッセル:ミスター・ノーバディ
スコット・イーストウッド:リトル・ノーバディ
シャーリーズ・セロン:サイファー
クリストファー・ヒビュ:ローズ
ジャンマルコ・サンティアゴ:フェルナンド
ヘレン・ミレン:マグダレーン・ショウ
ルーク・エヴァンズ:オーウェン・ショウ

<シネマトゥデイ>
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世界的なヒットを記録したカーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの第8弾。ヴィン・ディーゼルふんする主人公ドミニクの裏切りによって、強固な絆で結ばれていたファミリーが崩壊の危機にひんするさまを描く。ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲスといった続投組のほか、オスカー女優のシャーリーズ・セロンとヘレン・ミレン、クリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッドら豪華キャストが新たに参戦。意表を突く波乱の展開に加え、巨大潜水艦まで登場する氷上カーチェイスにも注目。
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 最初は、単なる街道レースの話だったはずなのだが、いつの間にかスケールアップし、陰謀蠢く世界のスパイ映画もどきとなってしまっているシリーズの最新作である。

 ハバナでバカンスを楽しむドミニクとレティ。ドミニクは友人のために車を賭けたレースをし、アクロバチックな走行で勝利する。まずはご挨拶の肩慣らしといった登場シーンである。そしてある日、ドミニクはサイファーと名乗る女性と出会い、彼女から自分のために働けと告げられる。見せられた写真にドミニクの表情が曇る・・・
 
 一方、娘のサッカーチームの監督をしていたホブスにも外交保安部から、ドイツ・ベルリンの反体制派の武器商人たちによって奪われた電磁パルス砲を取り戻す極秘任務が伝えられる。前作ではベッドの上で終わった「ロック様」であるが、今回は活躍の場が与えられる。ドミニクらファミリーを率いた作戦は成功し、電磁パルス砲を手に入れたが、なんとドミニクがホブスを襲い電磁パルス砲を持ち去ってサイファーのもとへと走ってしまう。

 攻撃を受けたホブスは現地警察に身柄を確保され、「兵器強奪の犯人」としてアメリカの刑務所に送られる。収監された房の向かい側にはなんと前作でも対立したデッカードがいる。ミスター・ノーバディの差し金で大混乱となった刑務所。ここは2人のご挨拶の場である。そしてノーバディは今やサイバーテロリストのサイファーと組んでいるドミニクに対抗するべく、デッカードと「ファミリー」を組ませることにする。

ドミニクがサイファーに従わなければならないのは、かつての恋人エレナと、彼女との間に出来た息子を人質に取られていたため。ホブスとデッカードのコンビと「ファミリー」の組み合わせも最強だと思われるが、何と言っても対するのは主人公のドミニク。例によってそれぞれのメンバーが思い思いの車に乗ってドミニクと対峙するも、ドミニク一人に手玉に取られて核兵器の発射コードが収められたケースを奪われてしまう。
 
 こうしてニューヨークからロシアのウラドビンにわたり、2つの勢力がぶつかり合う。みんながそれぞれ高馬力の車に乗っているのは、原点を意識しているのだろうが、一人一台ずつ乗っている様子はやっぱり滑稽である。それにしても、ビン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムといった単独で主演を張れるアクション・スターが豪華共演しているのはやはり贅沢である(製作費はいくらなんだろうと思ってしまう)。さらに今回は、敵役としてシャーリーズ・セロンが加わるのだからこれ以上の贅沢はないかもしれない。
 
 氷上を疾駆し、潜水艦と対峙。一方でデッカードはオーウェンと共にサイファーの飛行機に侵入し、ドミニクの息子を奪還し、これを守りながら敵を倒していく。コミカルながら、見応えあるアクションが見られる。もともと勧善懲悪のストーリーであり、最後はメデタシメデタシであるのだが、もうそこにはカーアクション映画の要素は薄れてしまっている。そろそろ「ワイルド・スピード」から卒業してもいいような気がする。それとも高級車をずらりと並べて走らせたいという思惑があるのだろうか。

 いずれにせよ、途中で中だるみして観なくなっていたシリーズであるが、あらためて観落としている作品を観るのもいいかもしれないと思わせてくれる。まだまだ続くのであろうか。気軽に楽しみたいシリーズである・・・


評価:★★☆☆☆






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2008年05月24日

【アクセル】My Cinema File 214

アクセル.jpg


原題: AXLE/FINAL CONTRACT 
2006年 ドイツ
監督: アクセル・サンド
出演: ドリュー・ファラー/ケン・ボーンズ/サム・ダグラス/アリソン・キング/ジョエル・カービー

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叔父の運送会社に勤めるデヴィッドは、バルセロナに留学するジェニーに告白できないちょっと気弱な青年。
そんな彼が配達に出た時、突然車に美女が乗り込んでくる。
そして銃撃、カーチェイス。
わけのわからぬまま謎の美女とホテルに逃げ込む。
朝を迎えた彼を待っていたのは迫り来る警官隊であった・・・
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前回の「フルスピード」に続いてのドイツ映画。
と言ってもなぜかタイトルは「The Final Contract」、そして始まってすぐ気がつくがセリフが英語・・・
よくわからない。
まあそれはそれ。

何かカーアクションの映画かと思っていたが、どうもそうではない。
厳重な護衛を破り立て続けに重要事件の証人3人のうち2人が殺される。
犯人はロルカと呼ばれるなぞの殺し屋。
姿を見せない謎の暗殺者。
つかみは非常にいい。

ジェニーとうまくいかずに気落ちするデヴィッドの車に突然乗り込んでくる美女。
しかし追われているという言葉と同時にカーチェイスと銃撃。
車はボロボロになる。
カーアクションでは「フルスピード」を上回る。
期待度も上がる。

しかし、後半から失速。
あれれっ?と思う展開。
あまり映画で重箱の隅をつつくような矛盾点を指摘するのはいかがかと常日頃思っているものの、それでもこれはひどいなと思う。

あれだけの腕前を持つ暗殺者が、気弱な青年デヴィッドに警戒厳重な証人の暗殺をさせるという展開はどうなのよ?
おまけにデヴィッドより格闘上手な暗殺者がちょっと殴りあっただけで何で逃げるの?とか・・・

「ジャッカルの日」のような凄腕のスナイパーならぴりりとしまる映画も最後の雑な展開に駄作に成り下がる。
クライマックスは目を覆う惨状・・・
前半が前半なだけに残念な映画である・・・


評価:★☆☆☆☆







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2008年05月22日

【フルスピード】My Cinema File 213

フルスピード.jpg


原題: Vollgas - Gebremst wird spater/Full Throttle
2005年 ドイツ
監督: ラーズ・モンタグ
出演: 
バレリー・ニーハウス
サーシャ・ゲーペル
ヤン・ソスニオク
ハラルド・クラスニッツァー

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天才的な運転技術を持ちながら、職を失った男。
次に得た仕事は美しい社長夫人のお抱え運転手だったが、その車が制御不能となる。
男は警察からも追われることに・・・
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ドイツ製のカーアクション映画という事でちょっと珍しく思い観てみた。
「天才的な運転技術を持ちながら・・・」というキャッチフレーズに期待したのであるが、そんな片鱗はかけらも見せてくれない。
運転していた車に爆弾を仕掛けられ、ドアも開かなくなる。
指示通りに走らなければ爆破すると脅されてドライブを始める男と社長夫人。
事情を知らない警察が追跡する。
そしてカーチェイス。

「さあて見せいただくか」と期待をよそによくありがちなカーチェイス。
果たして「チェイス」とまでいくのだろうか?
そしてあっけなく犯人に迫る。
むしろ車椅子の友人の方がよっぽどの大活躍で男を助ける。

なんと評価すべきか難しいところ。
お隣のフランスの「タクシー」シリーズのはちゃめちゃドライブと比べると雲泥の差がある。
残念ながら「空ぶかし」に終わったのではと言いたくなる映画である・・・


評価:★☆☆☆☆☆







posted by HH at 21:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カーアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

【頭文字D THE MOVIE】My Cinema File 200

頭文字D.jpg

原題: Initial D
2005年 香港
監督: アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演: 
ジェイ・チョウ:藤原 拓海
鈴木杏:茂木 なつき
エディソン・チャン:高橋 涼介
ショーン・ユー:中里 毅
アンソニー・ウォン:藤原 文太

<シネマトゥデイ>
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レーシングコミックの金字塔「頭文字D」を『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウとアラン・マック監督が映画化。台湾、香港の若手トップ・スターが集結し、ヒロインを日本の鈴木杏が演じている。何台もの車を壊してまで実写にこだわり撮影されたドライビングシーンや高橋レーシングチームのスタントによるテクニックの数々は必見。
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家業の豆腐屋の配達でハチロク(AE86)を運転するうちに、知らぬ間に常人離れしたドライビング・テクニックを身につけた高校生・藤原拓海。
ある晩、配達の帰りに秋名山の峠道を流していた拓海は、「赤城レッドサンズ」の高橋涼介や「妙義山ナイトキッズ」の中里毅ら、峠のスペシャリストたちと出会い、自分が持つ走りの才能に目覚めていく・・・

香港映画という事で観始めたのだが、実はこの映画は日本の漫画が原作。
したがって登場人物から舞台まですべてが日本。
なのに全編広東語の香港映画。
というわけでなんとも不思議な感覚の映画である。

日本の某所を舞台とした走り屋の若者達を描いた映画。
主人公のタクミ(ジェイ・チョウ)はかつて「あきな山の神」と言われた腕の良いドライバーを父に持つ。
中学生の時より父親の豆腐店の配達をこなしているうちに車の運転テクニックを身につける。
あきな山の峠には腕に覚えのある若者達が集まり、ドライブテクニックとスピードを競い合う。

タクミの乗る車は実家の配達用のトヨタのスプリンター・トレノ(通称86−ハチロク)。
車体に「藤原とうふ店」と入った洒落た車だ。
(個人的に昔トレノに乗っていたので親近感が湧いた)
しかしもと走り屋の父親が手を入れてあり、また中学生から走りこんでいるため、めっぽう速いのである。
公道で派手に走り回り、ついつい「対向車が来たらどうするのだろう」などと思ってしまうが、いつの間にか映画に引き込まれていた。

主役のジェイ・チョウはアジア各国で絶大な人気を誇るシンガーだそうである。
またエディソン・チャンは「同じ月を見ている」にも出演していたが、(ネットでのプライベート写真流出事件で引退してしまったのは残念である)日本人役でも違和感がない。
外国人が日本を舞台にした映画で日本人を演じるというのも面白いと感じる。
こういう映画がこれからも出てくるだろうか。

公道レーシングを扱った映画ということで若者向きと言えなくもないが、普通に観ても十分楽しめる映画である・・・



評価:★★☆☆☆






posted by HH at 11:48| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | カーアクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする