
原題: Wheelman
2017年 アメリカ
監督: ジェレミー・ラッシュ
出演:
フランク・グリロ:ホイールマン
ギャレット・ディラハント:クレイ
ケイトリン・カーマイケル:ケイティ
ウェンディ・モニツ:ジェシカ
スレイン:ジャズ男
ジョン・セナティエンポ:チーター
シェー・ウィガム:マザーファッカー
ジェフリー・サマイ:ベン・オクリ
<MOVIE WALKER PRESS解説>
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犯罪者の逃走を請け負うドライバーが受けた奇妙な着信。それは、長く危険な一夜の幕開けだった。とっさの機転とハンドルさばきで、この危機を切り抜けられるか。
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ある男がとある場所に車を受け取りにやってくる。目立たない車と指定したはずなのに、用意されたのは車体が黒でトランクが赤のBMW。男は文句を言うが、今更変える時間もなく仕方なく車に乗り込む。男は車を走らせながらクレイという男に電話をするが繋がらない。そこへ13歳の娘ケイティが外出の許可を求める電話を男にかけて来るが、男はボーイフレンドと一緒だと読んで許可しない。ケイティは当然不満タラタラである。
そして約束の場所でベン・オクリと名乗る黒人の男とマザーファッカーと名乗るモヒカンの男を乗せる。どうやら男は運び屋のようで、男2人を運ぶのがその夜の仕事。しかし、マザーファッカーと名乗る男は終始男に名前を聞こうと話しかけるが、男は「運び屋=ホイールマン」だとしか語らない。見ず知らずの怪しげな男と余計な話をしたくないという気持ちはよくわかる。ホイールマンはそのまま車をとある銀行の前につける。
ベンとマザーファッカーは自動小銃を取り出すと覆面をして銀行へ入っていく。ホイールマンの今夜の仕事は逃走車の運転手のようである。その時、州外からホイールマンの電話に着信があり、男の声で「俺が誰か分かるか」と尋ねてくる。ホイールマンはその男がクレイを雇い銀行強盗の計画を立案させた「雇い主の男」であることを理解する。雇い主の男はホイールマンが3年間刑務所に入っていたことや、その時に出来た借金を返済するためにこの仕事を請け負ったことを知っている。
そして「実行犯の2人がトランクに金を詰めた時点で車を発進させ2人を置き去りにしろ」とホイールマンに命令する。戸惑うホイールマンだが、実行犯の2人がホイールマンを射殺する予定だと言われると、2人の様子からしてそれももっともらしく、ホイールマンは実行犯の2人がトランクに金を入れた時点で車を発進させ2人を置き去りにする。さらに雇い主の男はホイールマンに車を停めて金を数えさせ、チャンドラー駅に行くように指示する。
そもそもホイールマンに仕事を持つてきたのはクレイであり、ホイールマンはなんとか連絡を取ろうと試みる。その間、ケイティから電話がかかってきて、家にいるがボーイフレンドも一緒だとわかり、ホイールマンは頭に血が昇る。ようやくクレイと電話が繋がるが、雇い主の男のことはクレイも知らない。とりあえずチャンドラー駅に行くが、雇い主の男は倉庫で品物と金を交換しろと指示してくる。しかし、そのに場いた武装した男たちの様子から品物が麻薬であることを察したホイールマンは、取引をせずにそのまま現場から離れる・・・
金に困った主人公が得意の運転の仕事で怪しげな仕事を引き受けるが、雇い主からの指示は明確ではなく、コロコロと変わる。否応なしに危険な立場に追い込まれて悪戦苦闘する物語。ほぼ全編にわたって車の中で映画は進行する。電話で声だけの相手と車の中で話しながら進んでいくストーリー展開は、『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(My Cinema File 2080)と雰囲気が似ている。そしてホイールマンはいつしかギャングたちの抗争に巻き込まれていることがわかる。家族にも及ぶ危機。その焦りが観る者にも伝わってくる。
いかにしてこの危機から抜け出すか。ホイールマンの一夜の奮闘が描かれる。短い時間の映画であったが、ストーリーの妙であろうか、ラストまでハラハラさせる展開はなかなか観させてくれる。出演陣もほぼ無名であるが、最後まで飽きずに映画の世界に惹きつけられる映画である・・・
評価:★★☆☆☆






